横浜の農家に伝わる郷土料理「ごま汁」のレシピ
横浜は都会というイメージがありますが、昔は田んぼや畑も多い地域でした。その横浜の農家に伝わる郷土料理が「胡麻汁(ごまじる)」です。
私が子どもの頃に祖母がよく作ってくれましたが、その伝統ある胡麻汁のレシピをお伝えしたいと思います。レシピは父に聞きながら作ってもらったので、間違いなく横浜の味です!
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なぜ横浜の郷土料理が胡麻汁なの?
横浜でなぜ「胡麻汁(ごまじる)」が伝統的なのかというと、私の祖父母の時代には米などの他に、畑で胡麻を作っている農家が多かったからです。私の祖父母の時代も胡麻を作っていました。
胡麻は保存もきくため、季節に関係なくたまに「胡麻汁」を作ってはご飯にかけて食べていました。
ですので、「冷や汁」のようにきゅうりなども入りませんし、野菜などを一緒に煮込むなどもありまっせん。横浜伝統の「胡麻汁」は胡麻と味噌だけで作ります。
材料と調味料
写真では黒ごまを使っていますが、私がよく食べていたのは白ごまです。ですので、白ごまのほうが個人的には伝統に近いのですが、父に聞いたところ、白ゴマでも黒ゴマでも作るのでどちらでいいとのことでした。
・味噌 適量
材料はこれだけです。
レシピ
1:胡麻を射る
まず胡麻をフライパンで炒ります1人分でこのくらいの量です。農家調理なので自分の家で作っている胡麻を使用したので、黒ごまでも白ごまでもどちらも正解とのことでした。
2:炒った胡麻をすりつぶす
炒った胡麻をすり鉢ですりつぶします。すり鉢はお茶碗くらいのサイズを使っていますが、多く作りたいときは大きめのすり鉢を使って下さい。
3:味噌を入れる
すり潰した胡麻に味噌を入れます。1人分でこのくらいの量です。
4:胡麻と味噌を混ぜる
胡麻と味噌を混ぜ合わせます。
5:お湯を入れる
胡麻と味噌を混ぜ合わせたものにお湯を入れます。
お湯を入れたらよく混ぜ合わせます。
5:胡麻汁の完成
混ぜ合わせたら出来上がりです(個人的にはやはり白胡麻がイメージですが)。すり鉢に直接入れてますが、祖母がたくさん作っていた時は、お鍋で混ぜて温められるようにしてました。
熱々のご飯にかけて食べます
温かい胡麻汁をご飯にかけていただきます。ご飯の中央には穴をあけて胡麻汁をかけるのが伝統的スタイルです!
このような感じになります。子どもの頃はもっとなみなみとご飯にかけたりしました。猫まんまも普通に食べていた時代の料理です。
すり鉢を持っていない方が多いとは思いますが、とても簡単に出来るので是非やってみて下さいね!
特に横浜在住の農家出身で子どもの頃に食べたという方なら、涙が出るほど美味しく感じると思います!
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ごま汁は大倉山の祖母から我が家に伝わりました。
ウチでは黒ゴマを油が出るまで摺ります。それに同量の赤味噌を加え、昆布出汁で溶いていただきます。
赤味噌は祖母が岐阜出身だからだと思いますが、麦味噌などでも美味しいですね。
日曜日にごま汁を作るのは親父の仕事でした。胡座をかいた上に置かれた大摺鉢に胡麻を入れ、油が出るまで摺って摺って摺りまくる。兄やぼくも交代で摺る。
「よし、これでいい」と父が言うと、母が摺鉢のなかに赤味噌を入れ、また父がそれを摺る。
懐かしい子供時代の風景でした。
はじめまして。
ごま汁に限らず農家料理は家によって味が違うので、いろいろなバリエーションがあるんでしょうね。
私も子どもの頃に大摺鉢でたさくさんの胡麻をすっているのを手伝ったりしました。胡麻汁にいれていた味噌は自家製でした。
最近ではごはんに汁物をかけなくなりましたが、久々に食べるとやはり懐かしくて美味しかったです。想い出の味はやはり忘れられませんね。